蒜山醸造所つちとみず
ちゅうか[S-10]
ちゅうか[S-10]
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商品について
ちゅうか[S-10]のリリースです。
中和の天然酵母いっぱいのサワードウを使用した「ちゅうか」です。
グラスに顔を近づけると、小麦のモルティさや野生酵母らしい土を思わすような香り。S-1を長期熟成させるとこんな感じになっていたかも、と想像してしまいます。口当たりはとても軽やかで、今回はフルティーな余韻もいい感じに。他のクラフトビールでは味わえない、唯一無二の仕上がりとなっております。泡多めなので、開栓注意です。
- 見た目:ゴールデンイエロー
- 香り:モルティ(小麦)さと野生酵母らしい中和の風土を思わす香り。
- 味わい:フルーティー、爽快感。じんわり残る酸味と苦味。癖になるようで、杯が進みます。
- アルコール度数:8%
火入れをしていないため、酵母が生きた状態で瓶内にいます。瓶底に澱が溜まっていますので、最後注ぐ時は静かに瓶を傾けながら注いでください。体に害があるものではありませんので、混ざっても大丈夫です。
酵母について
人工培養されたイーストではなく、空気中に漂う天然酵母で醸しています。岡山県北の中国山地に位置する蒜山(ひるぜん)は中和(ちゅうか)という人口600人ほどの小さな村でビールを醸しています。この村の荒井という集落の中の四幸(しこう)という所の渓谷で酵母を採取し、使用しています。
ーーー野生酵母によるビール作りの魅力についてーーー
1.自然発酵による”一期一会の風味”
つちとみずのビールは、空気中の野生酵母や乳酸菌を利用して発酵させます。
つまり、培養された酵母を添加する通常のビールと違い、その場所・その年・その樽でしか出せない発酵が起こります。
そのため、フルーティーで酸味のあるものもあれば、牧草のように土っぽい香り、レザーや干し草、青リンゴ、ハチミツのような複雑さまで現れることも。
まさに「土地の微生物がつくるテロワール(風土)」を飲む体験です。
2.長期熟成で深まる複雑さ
樽や瓶の中で微生物たちが少しずつ糖を分解し、酸味・香り・旨味・酸化のニュアンスがゆっくりと調和していく。
ワインや味噌のように、時間そのものが“職人”になるのです。
3.工業製品ではない”生き物”としての魅力
野生酵母のビールは、再現性が低い代わりに、生きて変化し続ける存在です。
ボトル内で発酵が進み、半年後・1年後・3年後で味が変わる。
その変化を楽しむのも大きな醍醐味です。
まさに「発酵とともに暮らす」文化の延長線上にあります。
4.作り手の哲学が現れる
野生酵母のビール造りは、コントロールではなく“委ねる”行為。いい発酵のために、素材や環境を整え、あとは菌の力を信じるのみ。
人間が「支配する」のではなく、自然と共に醸す。
だからこそ”つちとみず”なんです。土=微生物、水=発酵の場、に直接的に関わっていきたいと思っています。
原料について
水は集落の天然水(井戸水)、麦芽はドイツ産のオーガニック麦芽、ホップはオーストリア産のオーガニックホップ、コリアンダーシードもオーストリア産のオーガニックなもので醸造しています。
Brewing date/2025.05.10
Bottling date/2025.06.14
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